セキスイハイム presents 辻井伸行 with 井上道義&OEK《悲しみのモーツァルト》

2015.09.27
佐賀市文化会館 大ホール
午後 2時開演

モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 / 辻井伸行[Pf]
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550

オーケストラ・アンサンブル金沢

チケット: SS¥9,500- S¥8,500- A¥7,500- B¥5,000-
演奏会お問い合わせ先: 佐賀市文化会館 TEL: 0952-32-3000

【道義より】

10公演、無事に終わった。僕の体力は大丈夫で(唾液がまだ戻ってこない喉以外)2種類だけだったモーツアルトでの辻井君との旅も飽きずに終えられた。あまり音響的に良くない大分の「いいちこホール」でステージマネージャーも含む全員一丸のパワーで、地元の音楽関係者から最大級の賛辞をもらったのがかなりうれしかった。それは国内の大オーケストラでも存在した不満が何故か解消されていたというものであったからだ。多分、これはOEK、非常に旅の多いオーケストラアンサンブル金沢が、どんなに悪い条件でも、どんなに少ないお客さんの前でも、平常心をもって本番にはすべての能力を傾ける、という愛情と努力の結晶と思われるからだ。専門的に言えば、ニュアンス、音程、楽員の舞台入場や演奏中の身振り、プログラム順、照明の当て方、ちょっとした舞台配置の変更などの前向きな態度の結晶だ。
そして今回は辻井フィーバーによる切符の完売という後押しも聴く方の気持ちを高めただろう!辻井君、君の27番は真に最高の音色と相性、それも毎回よくなった。20番も一昔前の、一面性を脱して心打つようになった。どちらもOEKサイズでのモーツアルトがこの上ない結果を出したと思います。
井上は毎回アンコールでお客さんとなるべく音楽的な関係を脱し、人間的な共生感をその日にもってもらおうと話しながら取り持ち持ち役をやりました。九州は季節もよく天気に恵まれ、キャンピングカーで回り、2日は野宿?したのも新鮮さを保てた理由かもしれない。最終日は九州の名月?でした。神に感謝。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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