大阪フィル 大ブルックナー展Vol.4

2016.06.25
兵庫県 : 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
午後 3時開演(午後 2時15分開場)

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メンデルスゾーン : 序曲「フィンガルの洞窟」 Op.26
メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64/神尾真由子[vn]
ブルックナー : 交響曲第1番 ハ短調

大阪フィルハーモニー交響楽団

チケット: A席5,000円 B席4,000円 C席3,000円 D席2,000円
演奏会お問い合わせ先: 兵庫県立芸術文化センターチケットオフィス Tel:0798-68-0255

【道義より】

真由子パワーもあったと思うが、ブルックナーシリーズも4回目に入りお客さんが満席でした!!
1番のシンフォニーで客席がいっぱいなのは、世界的に言っても誇るべきことだ。
兵庫県立芸術文化センターの華やかさの魅力と、スタッフの地味な長い努力が実を結んだというべきか、
大フィルのイメージか、道義ジジイの復帰後の復活パワーか、わからないところもあるにしても
本当に喜ばしい現象!
イギリスが欧州連合を離脱すると決めた大事件の日で(時差あり)あったが、ロンドンの
一流オケでもこのプログラムでは絶対に閑古鳥が鳴く。
WAGAKUNIの未来に何か非常に大きな指針を感じさせる出来事と思ってしまった誇大妄想井上だ。
東京にも出来ないことやれている。
まず神尾さんのメンデルスゾーンのコンチェルト・・・・彼女の良い面がすべて出た。
彼女はいま楽屋に可愛いベイビーもいて女性演奏家の過渡期だが、今日の音色音程スタイルのとらえ方
は真に一流だったし、アンコールは10年前から時折見せた死に物狂いでどこまで行く!!??の
という集中力の表出もコンサートに熱を加えてくれた、ありがとう。
バイオリンはこのような大きなホールで響きにとっては厳しいが、ミチヨシはOEKの
経験を活かし弦楽器を減らした。それのゲネプロぎりぎりで1プルトを減らすといういう
「暴挙?」と楽員さんの椅子をもういやだ!と言われるところまでくっ付けていただき、
弱音コントロール改善を目指した。結果は、為替市場で\円が高くなる方に賭けたような気分!

ブルックナー1番では練習中には忙しい大フィル楽員さん皆ががフラフラの第一日目から、
朝比奈隆氏並みに繰り返し練習をしたうえ、2日目はアントン青年の非人間的ではないが
非生理的な音の動きの音符相手に(鍵盤奏者には楽だが弦楽器には過酷なことが多い)
近頃大勢を占めてきた大フィル弦楽器のお姉さまたちは嫌な顔一つしないで頑張った。
3日目では大フィル会館から離れ、打って変わった響きの芸文ホールでの練習が続き
ゲネプロで、やっと・・・この作品全体を自家薬籠中のものにしたと思われる。
まったく平和ではなかったゲネプロを超えた大フィル全員は、期待いっぱいのお客さんを
目の前にして余計な個人間のバリアーを忘れ、ブルックナー音楽のロマンに身を投げ出し、
激しい湿気の中、素晴らしい結果を生むことが出来たのではないだろうか?
神戸での展覧会の絵から大フィルは面白くなっている。

ちょっと音楽と関係ない面白いこと書く。

俺は長らく大阪っていう町は好きではないと公言していたが、3年前、大フィルの指揮者を頼まれてから
この街には人懐っこさが有り、僕の大好きな南イタリア=ラテン的な気質に似ていて、そういうのが
とても好き。たとえばエスカレータの逆向きから「井上さん、がんばてねー」とおっさん(おばちゃんではだめ)
が触ってきたり、遠慮なく話しかけてきたりするのを「イイ!」と思う。東京はみんな目を合わせない。
そういう人のいる街、大阪、のオーケストラを正直に表現したい!と言い続けているが、今回練習に行く
僕はメチャ楽しい出来事があった。
僕もジジイなんで今回ブルックナーやるときは逆に全身白の上下で、気分を盛り上げて
東京から西成にはるばるやってきて、しょうもないファミリーマートまでガム(唾液が出ない俺には必需品)
を買いに行った帰り、向こうから来た、草履はいて、ボロイ麦わら帽子みたいなのかぶった
タバコ臭いオッサン爺が、ニコニコしながらちょっと肩に触って「にいさ~ん,いいね、垢抜けてるぜ~い」
と言われたんだ。ホメられるとフワッと疲れが取れる俺も単純。
ちょっとだけ西成もいいとこあると思ったりしてちょっと好きか・・・・・・それなり に!




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