■OEK 第297回定期
フィルハーモニー・シリーズ
2011/03/21(月・祝) 15:00開演 (14:15開場)
石川: 石川県立音楽堂コンサートホール
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
ルーセル:小組曲op.39
ドビュッシー=ビュッセル:小組曲
ラロ:スペイン交響曲ニ短調 / 郷古廉[Vn]
SS\6,000 S\5,000 A\4,000 B\3,000 スターライト\500
石川県立音楽堂チケットボックス TEL: 076-232-8632
日本のお腹が痛くなっても背中は元気であることを表現できた様な音楽会であった。郷古君のバイオリンは今日聞いた人たち全員、彼が生きていたことを神に感謝したと思うし、休憩に楽員さんとみんなでお客さんに歩いて回った募金(岩城マエストロの始めた伝統)ではなんと107万円を1100人ほどのお客様からいただき、郷古君に託して多賀城市にもって行っていただくことにしました。多賀城という彼をはぐぐんだ街への感謝と、痛みの共有だと思ってもいいと思います。しかし今日のコンサートの1曲目は加納さんの神技とも言えるオーボエが底抜けの明るさと言うものの強さを表し、天にも昇る心地でした。
大変残念でしたが中止はやむお得ない状況でした。
ブトリーのサクソホーンコンチェルトは、あの楽器への新しいプレゼントで東京中のサックス奏者が須川さんの演奏で聞くことを楽しみにしていたから。必ず仕切り直しをします!!
風評の影響もありコンサート中止の相次ぐ東京で、アンサンブル金沢はやってきました。オブリビオンなどがこれほど哀切きわまる音楽に聞こえたことは有りません。また息も詰りそうなこの様な時にこそ、音楽は心を解放してくれることを知りました。
どのように聞こえるかは人それぞれですが、みなこのような磨き抜かれた最高のものを大切にすることがどんなに大切かを発見したと思います。オペラシティーは空からの太陽光も入りランチタイムには文字通り節電コンサートが出来る唯一のホールであることを再発見しました。人間の気持ちが好況や不景気を生むのだと今回ほど確信したことは有りません。
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