2014.03.24
東京都 : サントリーホール 大ホール
午後 7時開演 (午後 6時15分開場)

OEK 第30回 東京定期公演

権代敦彦:クロノス ―時の裂け目―(2012)
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 二短調 / 郷古廉[vn]
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調

オーケストラ・アンサンブル金沢

【道義より】

時の裂け目は実にすっきりと面白く大きな音がする。何を表しているとかまったくわからないが、単純な材料であれだけの時間集中力を持たす作曲家としての才能に乾杯だ。

郷古君は日本だけでなくこれからのクラシック界の希望の星、シューマンの彼岸に足を一歩踏み入れた異常なロマンの世界を十全に演奏で表現できる20歳はスケート羽生君の10倍位素晴らしいことだ。オケも彼とはどこまでも深く音楽する気になれるようだった。

5番は文字通り名曲中の名曲。あれをサントリーホールで響きも含めていっぱい音楽を詰め込むのは俺は20才だったらできないことだったし、OEKも25年たって出来たのかもしれない。
シカゴでマーラー9番、ロイヤルフィルでの5番、日比谷でショスタコシリーズを終えたときとか、N響でブルックナーの7番を振った後とかもう死んでも悔いはないと思うことが時々あるが今日もそうだった。レンゴーさんに感謝!