新日本フィルハーモニー交響楽団
竹澤恭子 [Vn]
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
2年前にN響でベートーベンプログラム田園とバイオリンコンチェルト(オリビエシャルリエ記憶に残る!)で多少ドライな響きの埼玉会館での演奏の後に帰り道見たこともない景色に目を奪われた・・・・調べると別所沼公園・・・・というらしい、日本ではない景色。
その時ウナギの食べたが、そのあと新日フィルでまた来いと言われて絶対にやるぞと感じた作品が今日のブラームス2番とやはりバイオリンコンチェルト。ソリストはこの曲にかけては日本人では並ぶものがいない竹沢恭子さん。
日本では人工的という言葉には何故かマイナスイメージがある。今日のお客さんには話しかけて、解かってもらったのだが、あの別所沼公園の美しさは、豊かな自然に恵まれた日本の庭園とは全く視点の違う「人工的」又は「絵画的」な造園でだからこそ人間にしかできない素晴らしい作品。
特に秋には大木が、えもいわれぬ色に変化して離れがたい風情。いい意味で人工的で、本当に西欧的。これぞブラームスの世界。彼の作品には鳥の声も川のせせらぎも、牛の鳴き声やカウベルもなく、風の描写や嵐、雷もない。しかし田園の秋の音楽。
我ながらこれは出色のプログラムだと感じ、アルコールが全くダメな今の舌でさっき炭酸水で乾杯さ。50年たってさすがにこのホールも改造だそうだ。いい響きになったらまた同じプログラムでも2回連続もよくないかな?生きていたらね!ふふふ。
コンマス山口さんサンキュウ、ファーストは特に端までよく聞こえた。新日のチェロは男が多くて好きだ。古部さんブラヴォー、井出君にエール。俺もかなり元気が戻ってる。古巣とはこういう感じなのかな。全然ダレテない関係だが。
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