2015.07.18
石川県 : 石川県立音楽堂 コンサートホール
午後 2時開演 (午後 1時15分開場)

OEK 第365回定期公演マイスター・シリーズ

権代敦彦 : Vice Versa-逆も真なり〜オーケストラのための(委嘱・世界初演)
ハイドン:交響曲 第87番 イ長調 Hob.I-87
ストラヴィンスキー:春の祭典

オーケストラ・アンサンブル金沢

【道義より】

なんと昨夜、北陸新幹線で帰京するときに書いた長大な文が消えてしまった。腹が立ってもその持っていき場がないのが悔しい。
東北新幹線は異常にトンネルが多く、景色もほとんど楽しめない程、周辺への防音塀も高く、乗り心地は確かに山陽などに比べて改善されていて、良いものの、旅の楽しみはない。
飛行機でしか行けなかった(在来線は相当過酷だった)昨年までも、実は今と変わらぬ所要時間(2時間半)その上今はなんと、飛行機もすごく安くなっている!!腹立たしい。「なんだその値段でもできるじゃないか!!」と言う不信感・・・いえいえ商売とはそんなものと言う現実へのそれ。
昨日は関西方面への「サンダーバード」などが台風の影響で欠行したため(湖西線などは大変風に弱い=だから景色はとってもいいけれど・・・・ところでなぜ「運行を見合わす」とかいう弱気な言葉になるのか!)東京周りで関西へ帰る人が改札口に殺到、1時間待って僕の変更切符を手に入れてもらったが(わがマネージャー小倉君)列車はガラ空き、まるで新国立競技場のコンペ問題のように意味不明。
そんな中での恒例のブログ文書きだったが、ネットもトンネルのおかげでつながらない(今は飛行機の中でもつながる時代なのに~ちょっと前は携帯電話を使って富士山の写真を撮ろうとするとまるで飛行機が落ちるからやめろ見たいなキャビンアテンダントと言う名のスチュアーデスの声が飛んできた~僕は全く無視して隠れて美しい写真を随分撮っていたが正しい行為だったと最近判明!!テロにおびえるアメリカから発信された間違った必要以上な規制・・・これが間違いだったと今はわかるのだが、誰が今までの不便の責任を取るんだろうか?これも新国立競技場と同じ。怒りの持っていき場がない。

今回、安倍さんは良い決断をした。
安藤忠雄さんを「有識者」というレッテルに安易に乗せて結果に責任を持たせないというのも間違っている。しかし彼も最後の大事な会議に「ほかの講演会があるから」欠席するとかいうのは逃げ腰と言われても反論できないではないか。
8万人規模のコンサートなんぞ何処が良いのか全く肥大化したポピュリズム迎合の価値観を持つ審査員の一人、戸倉俊一氏が強く推したという「屋根を作れ」という感覚にも強い疑問を持つ。
風も吹かない、雨で滑ることもない、場所での「室内スポーツなのか?オリンピックは?」雨どころか湿気にも弱いオーケストラでも目指そうと言うのか?開会式の練習の騒音問題??ちょっと我慢すればいいだけだ、東京都に住んでいるのだから。
愚痴はこの辺にして
センチュリーオーケストラとの「春の祭典合同演奏会」は、
無事・・・終わった・・・まさか!そんなつまらない演奏はしない。
全然いっぱいではない金沢の音楽堂だったが全員渾身の正真正銘の大地の音楽、生贄の踊りの音楽をやった。今回もコンマスのアビゲールは素晴らしかった。
権代の新作も本番で身体を突き抜けるようにやっと意味が分かり、僕は佐村小路でなく、彼は新垣なんぞではなかったことも証明された。
ハイドンは87番であれ78番であれOEKは素晴らしい演奏をする証明もした。どれもお客さんの拍手は鳴りやまなかった。
だから!事務局はホールを少なくともこのようなコンサートは一杯にするよう、アイディアと努力を傾けてするべきだ。屋根はあるのだから。