●オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK) ニューイヤーコンサート2014 プログラム
ヘンデル:「水上の音楽」序曲エア&ブーレアラ・ホーンパイプ
ヘンデル:二重唱「あなたの面立ちには」(リナルド)
ヘンデル:アリア「私を泣かせてください」(リナルド
ヘンデル:アリア「なつかしい木陰よ」(セルセ)
ヘンデル:合奏協奏曲 ロ短調 作品6-12
シュトラウスII:「こうもり」序曲
シュトラウスII:アリア「侯爵様あなたのようなお方は」(こうもり)
シュトラウスII:クプレ「私は客を招待するのが好きだ」(こうもり)
オッフェンバック:カン・カン!(天国と地獄)
オッフェンバック:舟歌(ホフマン物語)
シュトラウスII:「ヴェネツィアの一夜」序曲
シュトラウスII:アンネン・ポルカ(ヴェネツィアの一夜)
シュトラウスII:美しく青きドナウ
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■OEK 第344回定期公演フィルハーモニーシリーズ
ニューイヤーコンサート2014
2014/01/08(水) 19:00開演(18:15開場)
石川 : 石川県立音楽堂 コンサートホール
中村恵理[Sop], 藤木大地[C.Ten]
SS¥7,000 S¥6,000 A¥5,000 B¥3,000 スターライト¥1,000
石川県立音楽堂チケットボックス TEL. 076-232-8632
アンサンブル金沢でしかできないニューイヤーコンサートのプログラム!メンバーにもはじめはいったいどういうこと?という怪訝な顔が多かったプログラムです。しかし、最終的にはコンサートマスターのサイモンが頑張ってリードするという形で始まって僕自身は途中から指揮。ヘンデルあたりの作品に指揮者の役割というのは微妙だ。チェンバロを弾きながらやるとか、バイオリンを弾きながらやるという時代だったわけだから。ただし練習ではアンサンブルの響きを客観的に客席などで聞き、助言をした。そう~~助言くらいかな?やれることは。
年頭の楽員さんへの挨拶に「今年はもっともっとアンサンブル!」とか言ったんですがそれこそみんな狐につままれたような顔でした。ハハハ。このコンサートこそその考えの結果なんですがね。
音楽会というのはどこかの真似をして・・・ウィーンとか・・・いちゃあ全く絶望なんで、これからはソロや室内楽やいっそアカペラの合唱だけが交じるものでもいいと思います。ホールがコンサートを企画する=音楽堂が持つ機能を全て開陳すればいいと思います。いつまでもオーケストラがホールを借りて公演をやるという形が未来永劫変わらないと思うのは、なんだかなあ・・・・。
ソロの二人大成功!藤木くんは随分前に偶然コンサートで出演をお願いして以来ずっと応援してきた。彼も試行錯誤を重ね、素晴らしいカウンターテナーになって生まれ変わった。僕は彼の生き方を尊敬している。中村さんは頑張り屋さん。実力派という力と与えられた顎の形と心意気を持っている。
ハレルヤを新年のアンコールにやる(オケだけで)というのはこれからずっとやっていきたい。
以前このホールのニューイヤーコンサートは管理側の愛情のなさで氷のように寒い客席での「新春」コンサートでお客さんもオーバーが脱げず、オーケストラは楽屋で座る意欲もなくなるほどの寒さだったが、今は別世界!3年前「一度もう死んでも来ない!」と言ったのが良かったようだ。お客さんもニコニコとリラックスして聞いているようだ、僕もまだ死んでない。
ゲネプロでは変な響きに驚いて
セッティングを大幅変更などしたが、どうやらお客さんが入ると劇的によくなるようだ。お客さんの反応がいいとこっちも劇的にいい演奏になるのかな?
安井陽子よくやった。
日本フィルは僕が日本で正式に定期演奏会にデビューしたオケだ。28歳だった。練習は確か・・・参宮橋の青少年センターの中だった。殆どみんな僕より年上だった。今は逆。そして新日と分裂したばかりで、弦楽器がうまく、管楽器が心許なかった。新日はその逆だった。35年も前らしいがよく覚えている。今新日フィルは墨田に、日本フィルは杉並にホールとフランチャイズしている。まったく生き方の違う道を歩んできて今・・・・楽員さんはあまり違わない境遇にいる。
昨日と今日の演奏は、僕には長い間、間違ったアプローチで聴かされ続けて来たため、表面的で軽薄な作品とばかり感じられたサンサーンスの3番を、僕はちょっとした経験をきっかけに、「パリのオルガニストであった作曲家が19世紀末に書いた、ラテン的教会宗教文化の中で育まれた信仰心から生まれた作品」として提示できたと思う。これって当たり前なことだが世界中の指揮者の演奏法からも、どこかに忘れられ続けていると気づいたのが、ベネズエラで聞いた、まだナマな、恰好がついていない、エルシステマの若者たちの練習を聞いたときに突然発見したこと。ラテン系の聖マリア等への理性と感性が同居した血の匂いさえする神への賛歌の世界!神聖なカーニバル・・・とは言いすぎだろうが・・・・。おかしなことに、今CDなどになっている彼らの本番の記録にはもうそれは失われている。
それはショスタコーヴィッチの5番などでも以前経験した事だ。よく聞かされるのは、ただのバカ騒ぎにしか聞こえないフィナーレ!
だれでも、ある作品に満足できなかった場合、それが作品そのもののせいか、演奏者による間違ったアプローチによるものか判断するのは大変難しい。
しかし、作品が持っているエッセンスを失ったなら、どんなにプロフェッショナルで、整然とした演奏、どんなに音程、音色、リズムに迷いがない演奏でも、その演奏に感動することはない。僕はない。してはいけないとさえ思う。
タチアーナ ヴァシェリエーヴァ・・・勇気ある自立の道を歩み続ける愛すべきロシア女!素晴らしい演奏をしてくれた。オーケストラも緊張と高揚の中に最高の遊び心を発見し、人間賛歌を切れ味のよい刃の上で踊った。
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