東京フィル 第872回サントリー定期シリーズ

2016.01.15
東京都 : サントリーホール 大ホール
午後 7時開演(午後 6時30分開場)

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ハチャトゥリアン : バレエ音楽「ガイーヌ」第1組曲
ショスタコーヴィチ : 交響曲第7番「レニングラード」Op.60

東京フィルハーモニー交響楽団
フライヤーリンク

【道義より】

2014年夏に決まっていたコンサートが昨日の東フィルでの復帰コンサート(もう古いんだけれど)となったのには、尾高忠明君が、「井上は必ず戻ってきますから」と言って取っておいてくれたプログラムでした。
そう言ってくれただけの期待に応える演奏ができたのは、まずは東フィルコンマス(だった)荒井英治さんのショスタコーヴィッチへの帰依力、そして東京フィルの一人一人の持つ積極性が、今までの僕との積み重ねの中から開花したと感じます。有り難いことだ。
実は素晴らしいサントリーホールもショスタコーヴィッチには向いていないホールなので、そのために特に音の長さの細部等に気を使った練習を重ねたこともプラスに働いたであろう...でもたぶん道義の体がなんとなくジジイになったのが何より良い方に働いたのかもしれない・・・というか団員さん達がとても若く感じた!

しかし何という素晴らしい作品をショスタコは書いたことか!逆境が彼をさらに強くし、900日のレニングラード封鎖の恐ろしい状況でさえも彼は自分の才能を大事に偽ることなくしかし殺されるかもしれない(粛清の)危険の中でさえ、全ての...本当にあらゆる音の物語の可能性に果敢に向かったのだ。
あああ!こんな才能と意思がある人間になれたらと強く憧れ、そんな音楽に長く自分の身を投じてきた僕だが、たぶん...まだ表面的にかもしれないがお客さんに寒さと恐ろしさとひもじさと、国境も文化の違いも越え、時代性とローカル性も越え、彼の衝動と構築された希望の交響曲を届けられたと思う。明日はオーチャード、また違う世界があるだろう。メンバーもきっと全てをそこに生きてくれるだろう。

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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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