大阪フィル 第500回定期演奏会

2016.07.22
大阪府 : フェスティバルホール
午後 7時開演(午後 6時開場)

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<独唱>
サンドラ・フェランデス(メゾ・ソプラノ)
ガスパール・コロン(バリトン)
<独奏>三浦一馬(バンドネオン)
<合唱>大阪フィルハーモニー合唱団

バカロフ : ミサ・タンゴ
ベートーヴェン : 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」Op.55

大阪フィルハーモニー交響楽団



チケット: A席:6,000円(4,800円)B席:5,000円(4,000円)C席:4,000円(3,200円)学生席(3階席):1,000円(割引なし)BOX席:7,000円(6,000円)※(  )内の料金は大阪フィル・会員価格
演奏会お問い合わせ先: 大阪フィル・チケットセンター Tel:06-6656-4890

【道義より】

ご苦労さんでした、みんなよくやった!・・・・僕も含めて下さいね。
500という数に音楽的に意味は何もないが、演奏は合唱団、オーケストラ、
ソリスト、事務局、それに何よりお客さんがたくさん。目出度い。
NHKテレビが特集を組んでくれて、そのスタッフも炎天下頑張っていた。
きっといいものが放映されるだろう。
プログラムビルディングも、楽しさと真剣さを表現できたはず。
今日はばててるのでそれだけ。また付け加える。そのときは長文になりそう。
終わってタンゴパーティーをしましたがその映像などは芋つる式に探してください。
僕は撮ってない。

さて・・・・・それから一か月・・・・・・

お盆の時期の、今まで、時間がなかったが・・・・書きます。

「ミサタンゴ」は以前グリーンエコー主催で初めて振るチャンスがあり、その後、新日でも振りましたが、
今回はソリストに、母国語の人を呼び(CDはドミンゴがテノール用には書かれていない楽譜をうまい事変更
したものが出ているが)バリトンはベネズエラ、メゾはスペインから来てもらった。(このコンサートのためだけに!)
大きなホールであるからこれはもう絶対に必要、そしてメロンガや、タンゴ、の感触、言葉などか体に染みついていないと
面白くならない作品だから。
合唱は、福島君が「自分はダンスが出来ない...そういうの弱いんだなあ・・・」と
言いながらも、コーラスを彼流の変わった方法で、本当に素晴らしい次元まで持ち上げてくれた。
何せ井上は今や、声が自由に出ない指揮者になってしまっているから悔しいが、練習ではかゆい背中に手が届かない
状態での演奏。おかげで大阪=ラテン圏!が証明された演奏になった!!
エロイカはアンサンブル金沢でやる事もあるが、明らかにその時とは別な人格をモデル(相手)にしての
アポロ像の彫刻をする、の趣きで、やり甲斐があった。
管楽器奏者にアシを吹く場所の指定など細かくしたが、幸い彼らは気持ちよくやってくれたように思う。
フェスティバルホールでのエロイカやベートーベンはコンサートグランドピアノでのピアノソナタ演奏と
同じで作曲の時代の響きをほんの少し思い起こすことさえあるものの、基本は「大きなもの」
「革命的な精神」「圧倒的なもの」への志向を、明確に出したつもりだ。
あの演奏はCDにしても意味がないかもしれない。
500回を第一回の初めから聞いていたファンのお客さんも来ていたあの日のフェスティバルホールでの
一期一会あったからこそ、舞い降りたと思う時間だった。

終わってからの平松でのタンゴパーティーは僕からの今までの思い出の感謝のしるし!昔のメンバーもたくさん来て
くれて再会をし、楽しく踊ったのだった。僕が将来昇天したときにこの三点セットはきっと憶えていてくれる。


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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