大阪フィル モーツァルト-歌い継ぐ、至純の音 「いろどり華やかに」

2021.09.03
大阪 : 住友生命いずみホール
午後 7時開演(午後 6時30分開場)

モーツァルト :
 フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K.314
 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
 交響曲 第29番 イ長調 K.201

ワルター・アウアー[Fl]
吉野直子[Hp]
大阪フィルハーモニー交響楽団

フライヤー[PDF]

チケット: 一般=¥6,600 住友生命いずみホールフレンズ会員=¥5,940 学生=¥3,300

【道義より】

初めから個人的に、思い入れの強い音楽会であった。
「ジュピター」といういづみホールの機関誌にのインタビュー
には載ったが、50年前に僕が24歳の時に出た初レコードは
モーツアルト(モーツァルテウム管弦楽団)で29番は実は
学生時代にも長く勉強した曲だった。23歳、都響副指揮者時代に
始めてコンサートを振った時もモーツアルトだった。
あの頃はアマデウスがそれらの曲を書いた年齢に近かった。
今は・・・・何とも長生きしすぎている思いさえする。
大フィル監督時代にいづみホールでのハイドンシリーズなどを
提案したが、朝比奈、大植系のドカン!ガツン!の「大」フィル
イメージの「伝統?」や「大フィルの売り値は幾らです」という
枠に自縛されて実現できなかった。お客さんの期待するところ
も古典ではなかったようだし、楽員たちにも希求がなかった。
しかし、今こうしてたった半分のキャパシティーの観客動員条件
のなかでモーツアルトばかり、総勢30人余りの楽員数の大フィルで
若い時のモーツアルトが演奏できるとは!!
住友生命、いずみホール、そして当日の熱い拍手と、真剣に
耳を傾けてくださった真のクラシック好きの皆さんへ
感謝の気持ちでいっぱいだ。


ソリストは吉野直子さんと、ウィーンフィル首席のワルター
アウワー氏の代役、工藤重典さん。2日間、練習もホールで
やれたが、3曲ともやればやるほど難曲!...
弦楽器にとってもホルンにとっても!
井上も咽喉が未だにダメなんで、1音1音への表現をどうすれば
皆と共感できる練習に持っていけるか...ハッタリなんかまったく
使えない音楽。春の祭典を振るのとは全く違う疲労を感じながら
やれることはやった。
オケの弱点はすべて裸にされ、指揮者の役目も練習をすればするほど
要らなくなる、この時代の音楽の在り方の中で「小フィル」の
存在価値は、これからの「大フィル」の方向かって小さくない意味が
あったはずだ。パートリーダーに感謝。新たな学びがあった。

ギネスブックに載せたいようなアンコール! 笑いの都大阪だった。


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