風と緑の楽都音楽祭2022【C34】井上×京響 ブラームス交響曲第1番

2022.05.05
石川県 : 石川県立音楽堂 コンサートホール
午後 7時20分開演

ブラームス : 交響曲第1番 ハ短調 Op.68
京都市交響楽団

https://www.gargan.jp/program/main/?search=1&cast=4658

チケット: S:2,500円 A:2,000円

【道義より】

この風と緑の音楽祭はフォルジュルネのまがい物なのだが、それはそれ。
今年は世界を巻き込んだ激症風邪と言える新型?コロナから何とか
離脱出来てお客さんは一杯。音楽祭はやはりこうでないと。
この名曲網羅的音楽祭に情熱を傾けた山田正幸さんこそラ何を隠そう
「ラ・フォルジュルネ金沢」を始めた仕掛け人。かくなる彼も80歳。
引退を24年12月と決めた道義も75歳。時は進む。
京響監督を辞めてはや24年!その京響と金沢の地で
「風に吹かれて、その音楽祭の「とり」のコンサート・・・それも僕が
今まで2回しか振ったことがなかった相当に嫌いな作品、ブラームスの
名曲交響曲第一番。まるで俺は「盗り」だ。  笑劇のようではないか!


京響はゲネプロの時から元気いっぱい、「録音して世に残す演奏を!」と
いう老音楽監督へ男ばかりだった旧京響から広上君のポジティブな態度を
梃子にいま熱い女性達の京響となったメンバーは,ありがたいことに
無頼血初心者に寄り添ってくれ、素晴らしい演奏となった。
もう少し説明すると、この作品は、髭もない頃のブラームスが、ベートーベンを
超えたい!師と仰ぐシューマンの奥さんと疑似恋愛関係にさえなる!という
野心持ち男が良くも悪くも音楽に投影され、予定調和狙いの水も漏らさぬ構成
...そういう「野心持ち」に対してある面、蔑視しながら羨望の眼差しを隠している
ミチヨシ。
そんな、ただの人間のネジくれた面がこの作品を避ける原因だったと思われる。


しかし今回は、冒頭部分ティンパニーが大げさにガンガラ叩かれ2度目の
コントラバスによるFF消え去りただの繰り返しとされたり、総てのPP
ピッチカットセクションは身も凍り幽霊が表れそうな意味のないオドロ
オドロしい演奏が世に満ちている。
弦楽器は4楽章では巨大ゴジラ風観音像が現れたような音量で、第九に似た
テーマをベタベタと演奏、最後の教会オルガン風な個所はチャイコフスキーの
序曲1812年の勝利のファンファーレのような音像に人々を狂喜させとうとする。
こういうすべての「悪趣味」は、、ぜ~~~~~んぶ申し訳ないけれど・・・
避けた演奏にしました。これらは多分俺が死んだころに発売される
ブラームス全集をお楽しみに。でも本当に京響好きだと感じてしまった。
困ったこった

難曲ピアノコンチェルト第二番は20年ぶりに清水和音さんと。
彼は巨匠の域に入ってきている年齢だがラフォルジュルネ風練習時間の
少ないこの音楽祭の条件の中大健闘、共有する昭和の匂い!

演奏終わって、駅前地下広場を歩いていたら地元叔母さん?が声をかけてきた。
「さっきはコンチェルト堪能しました!コントラバスも良く聞こえて!」
という言葉!これには道義、ものすごく感激!なぜならコントラバスは
たった4本だったんです。でもステージマネージャにここに並べて
くれとか楽員さんたちに、「俺は見ないで良いからお客さんの方に楽器を向け
てくれ」と練習で気を使っていたからだ。
おおおお!通じたぜ!!金沢のお客さんに!!これこそ多分・・・通じたってこと。

山田正幸さんが長年狙ってきたことね。   普通の人に音楽を届けるってこと。

やったね!!



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第2章は井上道義の特別インタビュー「僕が指揮者になって、今も続けている理由」

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