N響 第2004回 定期公演 Aプログラム

2024.02.04
NHKホール
午後 2時開演(午後 1時開場)

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ヨハン・シュトラウスII世 : ポルカ「クラップフェンの森で」作品336
ショスタコーヴィチ : 舞台管弦楽のための組曲 第1番 -「行進曲」「リリック・ワルツ」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第13番 変ロ短調 作品113 「バビ・ヤール」*
 エフゲーニ・スタヴィンスキー[bs]*
 オルフェイ・ドレンガル男声合唱団*

NHK交響楽団

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チケット: 一般:S席9,800円 A席8,400円 B席6,700円 C席5,400円 D席4,400円 E席2,800円 ユースチケット(U25):S席4,500円 A席4,000円 B席3,300円 C席2,500円 D席1,800円 E席1,400円
演奏会お問い合わせ先: N響ガイド TEL : 03-5793-8161

【道義より】

長くなります!

昨日の演奏に向けて道義は13番という自分としても演奏経験の少ない作品の勉強に元旦
から勤しんできた。勉強というのは、毎日長時間椅子に座って座って2007年に自分が
主催した日比谷公会堂での全曲演奏の録音を1小節ごと?聴きながら、あの素晴らしかっ
たバスのセルゲイ・アレクサーシキンとPeterburgのオケとの演奏より更に上を行ける
だろう自分を探し求めた終わりのない作業を言う。
すでに腎臓は日赤の石川医師によって回復したものの、長期間の寝たきり生活のせいで
坐骨神経痛を発症しているので、座っていれば立ち上がるときに痛みがあり、文字通り
ジジイ歩きになるのだ。他にコンサートが1月になくて助かった。
だから月末に伊皿子の練習場に安心して向うことが出来た。
過去にもいくつか、今も忘られない演奏が残ったN響とのショスタコ。今回で最後の定期出演
だそうだ。音を出す前の話はまだある。


超素晴らしかったバス歌手アレクサーシキンといえ、あれから17年経ちベストだった声
は望むことが出来ないので歌手選びは大変だった。ティホミーロフは以前、新国で
日本に来ていましたが僕は聞くチャンスがなく、またロシア語が出来ない道義には、第九を
急遽N響で歌ってもらった若いゴデルジさんに彼が初めて歌う13番を指導する能力はない。
数多のバス歌手からこの曲にあった声、ロシア語ができて作品の内容を駆使できる歌手の
選定をするとき・・・道義は病院で痩せてボンヤリ寝たきり、
「サキノコト~ナンカア~どうでもいい~」
状態だったのさ。梶本音楽事務所のロシア人ウリアーナにも助けられ、彼を決めたが、
20メートル上から海に飛び込む気分だった。
とあれ練習場で第一声を聞いた時にすべての不安は一掃された!
練習では、紳士的でもある彼に合唱団も促され次第に全員の方向が定まったのだった。


スウェーデンの「オルフェイ・ドレンガー」(オルフェウスのしもべ達の意)60人は、
このコンサートにかけて自国で練習を重ねてきたというもののやはりそう何時も演奏する
曲ではないので、楽譜に付きっ切り!でもお互い様だったこの隠れた名曲に対するN響の
情熱的な音に一瞬にして「ガンバリマス!」になった一瞬は忘れられない。

ホール練習だった3日目ごろには、大きなホールを満たすティホミ-ロフ(44歳です)
も次第に道義のスコアに基づく内実の発露への方向性への歌い方の変更にも素直に同意し、
劇場的なものに変質していってくれた。
でもその日の練習・・・道義は完全ジジイ状態で何故か血圧が上がりアホ指揮を重ねた。

1日目本番は緊張に満ちた空気の中、何故か元気になった道義、解放された気分で演奏が
出来た。出てくるだけですでに美しいドレンガーの男性たち!考え抜いたカッコーの竹島
さん・・TV放送に残されたのはこの日のもの。コンサートマスターは色んな偶然が
重なって郷古廉君だった。彼は14歳の時に初共演をしているのだ。
・・・最初で最後のN響での協演が13番か。

一曲目にカッコーのワルツは選んだのには訳がありますがそれはそれ。僕も愛した
クライバーのより自然な演奏ができたはず。
面倒な名前の付いたドミトリーの別の面を見せてくれる4曲も3階席までチャーミングに
ねじくれたワルツとポルカを届けられたと信じてます。

2日目の2月4日の演奏はさらに確信に満ちたものになってくれた。ショスタコのうらぶ
れた哀愁のワルツは場末感が深まり、ポルカでさえもどこか空虚感が聞こえたと思う。
13番はこの日も録音ができたのでこの最高の、物語コンサートのような作品をいつか
録音などで聞いていただけると思う。


この後大阪フィルだ。頑張りまーす。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

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