
●2013年3月ピョンヤン公演の関連記事が「音楽の友」2013年5月号に掲載されました●
■特別記事■
井上道義、平壌でベートーヴェン≪第九≫を北朝鮮初演
2010年に続いて、朝鮮国立交響楽団に2度目の客演
取材・文=岩野裕一氏
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今年の5月初旬は寒かった!20何年ぶりとのことだが・・・OEKとしてはやりがいのある曲が出揃った。特にギターのパブロビジェカスは、真のの革新的ギター奏者!大きな音、ストレートで汚れのない音楽、まるでチェロを弾くようにギターを扱う!また、園田くんの指揮した「子供と魔法」は音楽的には実に素晴らしかった。いい指揮者だ!しかし演奏会形式でやったほうが良かったと思える低予算の学芸会的衣装と照明もない舞台上演?は誰が決めたのか?センスを疑う。ロワール管、大阪フィル共に井上はできる限り冒険をした。そう!音楽会は冒険だ!手堅い演奏なんかやらないぞ!ロワール管弦楽団はラヴァルスで底力を発揮。ボレロでは音楽堂のスタッフが心からサポートをしてくれた。そんな姿勢に彼らはフランスに帰ってもあの方式がクセになると思う。・・・でも1日だけであれができるとは・・・フランス人にはできないと思う。お客さんが立ち上がっての拍手は自然なもので当然だった。その意味でも金沢に新しい風が吹いた。
大フィルは過渡期と言える今の楽団を表し大変前向きな姿勢であった。
ところでオーケストラにとって1日の中で指揮者がころころ変わるのは、相当気分が悪いもので、ラーメンと日本そばをハシゴするか。嫌いな二人の男と酒場にハシゴする趣かな?そんなことも乗り切って行かねばならないこの音楽祭は成功の影に多くのミュージシャンとスタッフ、そしてボランティアの献身が隠れている。これは祭りだ。この心を日常化することは人間にはできないのだろうか?
■新日本フィル サントリーホール・シリーズ第508回定期久しぶりの新日フィルの定期でした。NJPとはコンサートは続けているが、「定期」というのは久しぶり。ブラームスの2番というのは、あまり好まない1番、とてもたくさんの演奏会を重ねてきた4番と別で実はなかなか良い演奏・・・心に残る演奏にすること、そうなることは難しい作品。言ってみればベート-ベンの田園と似ている位置にある。今回はショスタコの黄金時代・・・とても日常的に始まり人が集まって踊りだす様を描いた序曲→若書きで鼻持ちならない天才の青二才時代を見せるアダージョ→ヨハンシュトラウスからペテルブルグに輸入されたポルカの刻印→そしてわざと足踏みオルガンがバタバタ騒ぐフィナーレという騒がしい音楽から一転、ルトスワフスキーの名曲(今年亡くなったルトスワフスキー協会創設者の阿部比佐子さんを追悼をすることになると・・・・・僕は実は2年前に予想していたが、当たってしまった)のあとにそれを置いた。この3曲を並べようと相談したヤッスことNJPの安江さんも今月で退団ということもあり、なにか沢山の刻印を押されたようなコンサートになった。新日は僕が音楽監督をやっていた頃の人たち近日中に多くが卒団となるそうだ。自分で選んだ指揮者という人生だが、演奏をともにやったり、時代と共に戦った音楽家の人々とズレて生きることになるようだ。それと意外だったことに一つに練習をトリフォニーでやったあとのサントリーは難しいとの感触、これはNJP特有の贅沢な悩みでした。
■京響 第568回定期演奏会本番1週間前に突然!!そうだこれは録音するべきだと閃めき、オクタヴィアレコードの江崎さんに電話したら彼はロンドンでの予定を繰り上げて急遽帰国してやってくれるとの事、感激だった。以前7番をCDにしていい演奏がマーケットにまだ存在しているから・・・・。そして世俗的な戦いを鷲か鳶のように俯瞰する2番ファゴットの音型が印象的な序曲コリオランのあと、8番はすでに更地になった京都会館時代のキョウキョウデハアリエナイ!ブルックナーで満席の中、コンサートホールは一夜、聖なる教会と化した。演奏のあと外は透き通るような満月が輝き、この4日間のオーケストラの努力を祝福してくれた。ふふふ、書いていてくすぐったくなったけど事実なんだからしょうがないぜ。
■大阪フィル 「平日午後の名曲セレクション」テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫