新日本フィル 多摩定期 第94回

2016.02.11
パルテノン多摩 大ホール
午後 3時開演(午後 2時30分開場)

バーンスタイン : 交響曲第2番「不安の時代」
ショスタコ-ヴィチ : 交響曲第9番 変ホ長調
バーンスタイン : ウエストサイド・ストーリーより「シンフォニックダンス」

ピアノ:小曽根 真
新日本フィルハーモニー交響楽団

【道義より】

新日フィルがパルテノン多摩と共同で長い間続けていた「多摩定期」にピリオドを打つ。関係者には大いに感慨がある。
新興住宅地として大いに一世風靡した多摩プラザ周辺も30年の年月が多くの変化をもたらしている。
確かにパルテノン!という大げさな名前はできた当時から違和感があったが、今はその建物を駅から「見上げる」事もできないくらい建物が増えている。初めにはなかったピューロランドの方が存在感があるのは今の日本文化をそのまま現わしている。
始めたころ「墨田トリフォニーホール」もなく自分たちの住処もなかった新日フィルは、多少なりとも多摩に拠り所を感じていたと思われるが、今は正直、墨田区周辺に根を生やしているようだ。同じように住処のない感のあった東京の他のオーケストラもそれぞれ地域を意識するようになっている昨今、新日は下町にしっかり根を張るべきだろう。
演奏は、素晴らしい才能を持つ小曾根さんがバーンスタインの不安の時代を表現しきった。(彼自身はこれはジャズでもないしクラシックとも言えない感じで不安だと呻いていた)今の時代の不安さえ表しているのかもしれない、それぞれ、みな善意なのだが、知らないうちに何かが悪い方へ転がらないように皆で見張るべき時代だ。
特に最後の部分のインプロヴィゼーションはコンサートピアニストとしてのタッチの強さを最近自分のものとした結果を存分に出してくれオケもそれに応えていた。最後にはお客様と共にある時代の思い出として写真撮影会とさせてもらった。

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