群響 第518回定期演奏会

2016.05.21
群馬音楽センター
午後 6時45分開演(午後 6時開場)

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ハイドン : ヴァイオリン協奏曲 第1番 ハ長調 Hob. Ⅶa-1/佐藤久成[vn]
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第10番 ホ短調 Op.93

群馬交響楽団

【道義より】

昔、征爾さんが、日本で仕事がなく、群響だけが来ないかといったという話を聞いたことがある。
彼はそれはそれとして外国で自分を受け入れてもらうことに専心して
ボストンウイーンと成功したわけだが僕にも似たような過去がある。
都響の副指揮者を始めたがなんともその状況の貧しさに耐えかねて、夏休みにコンクールを受けて優勝したり、
コンサートがいろんなところでずいぶん転がりだしてそのまま帰ってこなかった。
僕が群響を始めて振った80年代は、何しろみんな下手で、練習場も貧しく、お客さんも少なかった。

しかしホールこそ大きく変わっていないが、群響も随分と発展してきたのだ。
チェロのトップには元京都市響トップの柳田さんが入り、その後ペテルブルグからグルチンさん
という素晴らしい奏者が入団して久しい。
ほかのパートも問題は色々あるが、今回ショスタコの10番をあそこまで演奏できたこと、
その前に大友直人で東京で聞いたメシアンの、トランガリラの出来栄えが素晴らしかった(びっくりした)
などを考えても、時代が進むということはこういうことなのだと感慨深く感じた日々だった。
お客さんも沢山だったし、子供も居た。数年後には新しいホールもできると聞く。
そのホールだが風の便りに、間口が広すぎるが、その理由が47都道府県の
首長全員を一番前の席に横に並べる数字だという...嘘と思いたい...。
東京のフォーラムのAホールが5012席なのはその前にできていた横浜パシフィコ大ホールが
5002席だからそれより大きくしてくれとその時の都の役人が言ったからだと聞く。
そんなつまらない事にならないように祈る。

前半にはハイドンのバイオリンコンチェルトを佐藤ひさや君とやった。
彼にしかできないハイドン!やるほうも反発と共感が入り乱れ実に生きた心地がした。
そしてこの二人の作曲家はどちらも、長い間同じ場所で、気心知れた人の中で
作品を作ってきたという共通点があった。楽譜にもそれが読み取れる。
気心を知るというのは、良いことばかりではない。
でもそんな環境で育った作品はたくさんの互いに通じる言葉を内包することになる。
ウィーンのワルツがドウノコウノというのと同じだ。
しかしそれがそこにとどまる限り田舎ぽくなる。僕がウィーンで勉強していた80年代後半だって
ウィーンフィルはとても田舎っぽかった。
でもそれで好いとはあの人たち思って田舎かった??がそれが今は随分と変化し、英語が通じ、いろんな指揮者を受け入れ、
いろんな作品に対応するようになった。たくさんの日本の娘が彼らをものにしてきたし!
いいのだろう・・・・それで・・・きっと。       
 僕の母もそんな中の一人と言えないことはない。ウィーン男ではなかったけれど!

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