全国共同制作プロジェクト
モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全幕
(新演出・英語字幕付・日本語上演)熊本公演

2019.02.03
熊本県立劇場演劇ホール
午後 3時開演(午後 2時30分開場)

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総監督・指揮:井上道義
演出・振付:森山開次

ドン・ジョヴァンニ:ヴィタリ・ユシュマノフ
レポレッロ:三戸大久
ドンナ・アンナ:髙橋絵理
騎士長:デニス・ビシュニャ
ドンナ・エルヴィーラ:鷲尾麻衣
オッターヴィオ:金山京介
ツェルリーナ:小林沙羅、藤井玲南(1月27日出演)
マゼット:近藤圭

ダンサー:浅沼圭 碓井菜央 梶田留以 庄野早冴子 中村里彩 引間文佳 水谷彩乃 
南帆乃佳 山本晴美 脇坂優海香

管弦楽:九州交響楽団
合唱:ラスカーラ・オペラ合唱団

副指揮:辻博之
音楽ヘッドコーチ、コレペティトゥール兼通奏低音:服部容子
コレペティトゥール:大町彩乃
演出補:太田麻衣子
振付補:美木マサオ
振付アシスタント:引間文佳
照明:櫛田晃代
衣裳:廣川玉枝(SOMA DESIGN)
美術:柴田隆弘
サウンドデザイナー:石丸耕一
ヘアメイク:フォレスタ
舞台監督:酒井健
プロダクションマネージャー:關秀哉

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チケット: S席8,000円 A席6,000円 ※25歳以下、障がいのある方3,000円引き
演奏会お問い合わせ先: 熊本県立劇場 096-363-2233

【道義より】

寂寥感...とはこういうもの?六ケ月の努力がここに輝き、燃え尽きた。
昨年の晩夏に自宅を利用して歌手のみんなに少しづつ集まってもらって、
日本語で、どの言葉を当てるべきか、共に悩みながら少しづつ作った日本語訳。
主役のヴィタリにとっては普段日本人が言語でレスタティーヴォを操り、
一つ一つの歌詞の響きをどのように響かせるかという命題にチャレンジする苦労を、
鏡の中からみる様なことを強いたのだ。
難行苦行は、全く前に進まず、自分で言いだした「新しい時代への真の革命的ドン
ジョバンニならぬドン・キホーテ的愚行?」への疑いさえ生まれたのだった。
右腕の服部容子のコルペティ練習も伸び盛り、売れっ子歌手達はあまり切迫感も
なかったのだろう、参加もまばらだった時期が長かった。
自らのオーディションで決めたキャストには文句も言えない。
初オペラ演出の森山開次は、
自ら二百数十人の中から10人のダンサーを選び抜き、僕と同じ気持ちで11月に
振り付けに入った。彼は同時に歌手たちに積み木細工のように、演出を重ねて行った。
ダンサーもそれぞれ、バレエ系、ダンス系、新体操系、役者系と、微妙に教育のされ方、
個性の出し方、バランスの中心の場所が違う。12月に振り付けを見に行った井上は驚き、

!!興奮した!!
「ここ僕の過去と未来だ」と感じたからだ。


幼児期のリトミック体操、子供のころの益田隆スペイン舞踊系クラブダンス、その後の
服部島田舞踊団での10年にわたるバレエ経験、学校での体操やスポーツでの、ちょっと
した経験、演劇部での演技経験、それから35歳から自ら演出したオペラや、兵士の物語の
ような演出やダンスの血沸き肉躍る、舞台経験、つい最近のバーンスタインミサでの振り
付けなどの思いを、森山開次という素晴らしい才能が、僕の上を行くアイディアを
ドカドカ出し、それらすべてを結びつけるような身体表現に昇華していたのだから。


でも相手は、今まで、古今東西ありとあらゆる名演出、へっぽこ演出、こじつけ読み替え
演出にまみれた、世界の名作モツアルトのドンジョバンニだ。スコアは読めば読むほど
プロの仕事で、感心するばかりだ。
僕は自分の審美眼を疑い、世間様から軽薄な試みの失敗、と白眼視される恐怖の中に?
いいえ!、実はスリルの中に、道なき道を開拓する喜びの中に居た。
ピリオド奏法に新しさを求め、セックスや現代ファッションに汚れ塗れになっての
演出しか輩出しない最近のドンジョバンニ像は、真に新しい、「身体での表現」と
いう新しい血液が与えられた!

言葉は人をだませるが、身体はだませない。


今回、本番回数が、4年前の野田秀樹さんとのフィガロの結婚に比べると10回も公演数
が少なかった。とは言え、3つのオーケストラを梯子することが出来た。
読響はアンサンブル金沢よりこのオペラの経験があり、終始安心して指揮ができたし、
九響も4年前と比べて長足の進歩!なんと読響と並ぶ音色を醸し出してくれた。
熊本のお客さんは熱かった。コーラスも。
4年前は実際、俺は死にかけフラフラだったが、今回は喉以外元気!寄る年波からくる、
無力さの中、今回32歳から42歳という若いキャスト達の血を吸いながら、
皆を叱咤激励できたのは僕がヴァンパイアである証拠。
この後はさらに小さい千葉県少年少女オーケストラとのサントリーホールコンサート
が待っている。知事森田健作氏も来るとさ。がんばろ~!


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