新日本フィル #632定期演奏会トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉

2021.04.17
すみだトリフォニーホール 大ホール
午後 2時開演

バルトーク:ルーマニア舞曲
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 BB 48a/Sz. 36 *
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード op. 35

* 豊嶋泰嗣[ヴァイオリン/NJPソロ・コンサートマスター]

新日本フィルハーモニー交響楽団


チケット: [1回券] S¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥4,000
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス 03-5610-3815

【道義より】

一昨日、普段は書かない、コンサート前の文というのを書いたが
(読んで下さると嬉しい)、今は、終わっていつものように書いている。
ずいぶん前に新日フィルが実質的には小澤征爾のオーケストラだったころ、
僕は音楽監督(偽の)を5年やったのです。そのころは練習所もなく、今日はここ明日は
あちらと、音響の違う箱のなかでコンサート響きを想像しながらの練習という、、、
まあアマチュアオーケストラのような環境で七転八倒した経験がありました。
初めはお寺の地下(常泉寺講堂)後では国鉄の工場の食堂の上の会議室で。勿論
それはそれでそれでチャレンジングな時期ではあったけれど、悲しいことが多すぎた。
が、時は流れ、もう長いことこのオーケストラは世界的にも素晴らしい響きの
トリフォニーホールでの練習の毎日を紡いできた。
人間は環境が良ければ今回のような素晴らしい演奏が出来るのだ!
本当に昔と大違い!!それなのにその環境を人類は生かし切れない状態を自ら
作っているのが このコロナ恐怖病。??切符を持っていても感染を恐れてこない方
が多いと聞く...もったいない。
クラシックコンサートで感染が起こったエビデンスは《ない》にもかかわらずだ。
聴きに来たお客さんはどんなにか幸福だったろう!
命が輝くことを激しく経験できる恩寵のような「時」は、死を恐れる人には訪れまい。
死というものは、生あるものの直ぐ隣に常に居るのだ。
死は悪でもないし不幸でもない。


少なくとも道義は2人の個性の違う、名コンサートマスターを抱えるこの人達と、
どちらもが輝やくプログラムでの真摯な、しかし全員団結して冒険心に満ちた
取り組みの日々だった!  久しぶりの錦糸町、行き交う人びとは元気だった。

神に感謝。


このオーケストラへの助成金を文化庁がなにか不自然なほど削ったと聞いた。
なにか不自然さを憶える。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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