都響 第927回定期演奏会Cシリーズ

2021.05.18
東京都 : 東京芸術劇場 コンサートホール
午後 2時開演(午後 1時15分開場)

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サティ:バレエ音楽《パラード》
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61 / 辻 彩奈[Vn]
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op.78《オルガン付》 / 石丸由佳[Org]

東京都交響楽団

[チラシPDF]

チケット: 一般 S¥6,600 A¥5,600 B¥4,600 C¥3,600 Ex¥2,300
演奏会お問い合わせ先: 都響ガイド TEL:0570-056-057 (月-金:10時~18時 土日祝:休み)

【道義より】

私は、子供の頃母親に日曜朝は教会に連れられて行っていたので、
基本、カトリックの刷り込みが激しい。
(70年前~あの頃は聖歌も無理矢理カタカナ読みのラテン語のことが多かった)
「ラテン語」はヘボン式ローマ字読みで大体読めて発音もそれで良い事がわかり、
長じて指揮者になってレクイエムやミサ曲、ついにはマーラー8番などでラテン語
が出てくると、母国語の童謡のように感じさえする...刷り込み?。
英語圏の人、ドイツ語圏の人、ロシア語圏の人は意外とラテン語が素直に読めない
ので若い頃は「あなたなんでそんなに楽々読めちゃうの?」とあちらの合唱団の
メンバーに怪訝な顔で言われたりしたモノだった。  
勿論、仏教的、神道的な文化体系は戦後のGHQの画策で、「井上家」?には全然
なかったから、いわゆる「宗教的な響き、宗教的色彩、宗教的憧憬、裸体の神の姿、
槍が刺さったり、血を流すキリストのみでなく、エンジェル、悪魔を絵画化した姿
などを、昔も今も、ごく日常的に普通に受け止める俺がいるのだ。

で......今回のサンサーンスの交響曲第三番だが・・・・・、

一度はやってみたい駆け出しの頃は別として、60歳ぐらいになるまでいわゆる
予定調和というモノを目指す形で書かれた音楽作品がどうにもこうにも陳腐に感じら
れて指揮を避けていたし、お客として座っていてもオルガンが長い機械的な演奏の後、
意味もなく文字通りC調にぶちまけられるとそこで帰りたくなったものだった。

よくある悪い例をちょっとだけ箇条書きにする。

まずは曲をオルガンシンフォニーと呼ぶ。
せめて、オルガンが入るシンフォニーだろうに。
曲が始まってアレグロモデラートになると突然弦楽器が、バスか電車に乗り込んで
席を確保するときのような変な緊張感が醸し出される事が多い。
すぐそのあと管楽器が乗り込むとシンコペーションで弦楽器はは子供みたいに
大変!と追いかけ、フォルテが現れると管楽器はパソコン上の花火大会?
模倣された爆発を繰り返す・・・。
美しい景色の第2主題が出てきても全員外も見ようともしないで、乗車したまま降りよう
ともしないでボンヤリ立ったまま・・・。オルガンがしずかに聞こえてきても、隣にある
国宝の寺院に一度も行かない人のように白黒の抹香臭い世界が過ぎ去るのを
待つのみ・・・等々・・・・一楽章はこの様にアンサンブルアンサンブル!!
ガンバル!で終わる。

ほんとは、この曲は全て信仰告白と、パイプオルガンがあるカテドラルのような、
神の恩寵の世界への素直な賛美で満ちあふれているはずだ。

以前シモンボリバルのオケが地元でこの曲を練習しているのに遭遇した。
ご存じなように元気いっぱいな若いあの国の男女は、自然と音から異常なまでの
色と汗とヴィブラートを発散させ、今まで聴いたことのない音色。
そこで大きな発見!
「アアそうだね、この作品はラテン系の音楽だったよね。調和が初めから自明のもの
とされている大人しい世界のオーケストラ音楽ではない、そして、だからこそ
愛の為に死を恐れず世界に挑んだあの存在と深い関係の音楽だ」
と。

それからサンサーンスの3番は僕にとっても意味のある作品になった。

今回、サティーの始めから終わりまでメトロノーム76の記号の下に作られた、
真剣にふざけた音楽。
同じサンサーンスの別の面、「サロン」での芸術が醸す「ウイットとフィネス」の
華やかなコンチェルト(辻彩奈さん)。

それが、ご多分に漏れずコロナコロナで開催が・・・・・!

東京都交響楽団は昨年6月日本のクラシック界の先陣を切って、科学的な実験を行い
クラシックコンサートでの感染のチャンスの可能性の低さを微に入り細に入り証明、
答えを出した冷静な団体。
あれが無駄になるというのなら、いっそ科学も芸術も全て殺し、
巫女さんの思うままに従う?     
卑弥呼の世界?富山の薬売り!ワクチン今日送ってくれ!


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