第12回 音楽大学フェスティバル・オーケストラ

2023.03.26
ミューザ川崎シンフォニーホール
午後 3時開演(午後 2時30分開場)

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ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」Op.235
伊福部 昭:シンフォニア・タプカーラ
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

管弦楽:音楽大学フェスティバル・オーケストラ(首都圏9音楽大学選抜オーケストラ)
【参加音楽大学】上野学園大学、国立音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、東京音楽大学、東京藝術大学、東邦音楽大学、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/calendar/detail.php?id=3258

チケット: S席2,000円 A席1,500円
演奏会お問い合わせ先: ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200(10:00~18:00)

【道義より】

人生の終わりと初めの邂逅!


大フィル、フェスティバルホール定期でやるはずだった「春の祭典」がコロナで
(20年3月)馬鹿らしいことに無観客配信のみになり、(大きな数、
19万4千アクセスであったが)その時同時にやろうと思っていたこの音大
フェスティバルオーケストラの春祭...がここでやっと3年もたって2日間の本番、
結果としては悔いるところのない演奏で終えることが出来た。


でも、だから、今回僕とやった学生さんは本来の予定とは違う人たちだったわけだ。
この3年間、聞くところによると大学によっては、密な集団を避けるという目的のため、
オーケストラ活動がいや、毎日の学業さえもが制限を受けていたためか、初めの練習は
恐ろしく引っ込み思案で、モゴモゴした音を鳴らすか、逆に常軌を逸した馬鹿叩き、
若者にもかかわらず変拍子は全く取れず「幼稚園からやり直せ!」と俺に言わせて
しまう始末だった。
罪深いコロナ規制...はっきり言って井上はマスクするくらいなら死んでやるという
インド人もびっくり?の性格でほとんどつけないでこの3年間過ごし、コロナにかかった
のは時差で体力が落ちて免疫力が衰えた結果コロナで腹を壊したモロッコ砂漠旅行
(誰一人マスクはしていなかった)後だけだった。
思い返せば20年の夏は超密な練習を続けたフィガロの結婚(野田秀樹演出)ではだれも
マスクもつけず、100人が触りあい、歌い続けていた。熱を出したのは裏方一人だけ
の結果であった力強い記憶もある。

今回、彼らが失った(世界中の国々が善意から?自らが決めたこと・・・)青春の3年間
をこの1週間で取り戻したことを全メンバーと共に大いに誇りに思う。
なんとも息苦しい冬の後の、皮肉なことに真の春の祭典となった。
もちろん冬にはそれぞれの冬の生活があったのだろうが殆ど、牢獄の中の自由に過ぎな
かったのではないだろうか?
メメントモーリ、死はいつでもすぐ隣にいるのだ。何を恐れて生きているんだ。
人間の命より重いものはない?
死がなければ地球は植物や動物で溢れかえり、殺しあうことになるだけだ。
死は生きているものへの愛の贈り物だ。
そう、春の祭典も生贄の犠牲の物語で終わる、、、、、まるでおとぎ話のように。
そう、舞台だから。

今日俺は人生最後の春の祭典を終えた。最後には舞台から客席にはだしで飛び込んだ。
そして若者たちは人生初の、ストラヴィンスキーというロシアの天才の描いた革命的作品
春の祭典をベルリンフィル並み?に演奏し、天体の音楽をウィーンフィル並みに味わい深く
演奏し、伊福部昭という自分の国の独学の作家の作品を彼が思い描いた以上にたおやかに、
夢見心地に、また土俗的に土の匂いと肉体の乱舞を表現した。これに勝るこの世に生を
受けた存在を謳歌できる方法が、この時代、ほかにあるだろうか!!

おじいさんは喜寿だけど生贄の裸(足)ジャンプ無傷で大満足。
若い、男、女、たちから1週間、吸血鬼のように血を吸ったから、、、待てよ
多分・・・・・・・逆

//////////追記...若者ロス春祭天体タプカーラロスでぼんやりと寒々しい1日だった28日。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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