成城学園創立100周年記念音楽会 ハイドン:オラトリオ「四季」

2017.10.09
すみだトリフォニーホール 大ホール
午後 2時開演

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ハイドン:オラトリオ「四季」Hob. XXI-3<日本語上演>

ソプラノ:小林沙羅
テノール:小原啓楼
バリトン:青山 貴
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:成城合唱団
合唱指揮:高嶋邦幸

[フライヤーPDF]

チケット: SS:7,000円 S:5,000円 A:4,000円
演奏会お問い合わせ先: ヒラサ・オフィス TEL:03-5429-2399

【道義より】

成城学園はいわゆる「山の手」の学校で、その昔...新日フィルとは随分と深い関係
だった。「セイジョッ子」と言われた学生達もそうだったし、新日フィルの
楽員さんも「下町」系?は少なかった。
時は経ち、今年ですでにフランチャイズ関係で20年!にならんとする
墨田トリフォニーホールで新日フィルは成城学園100周年を祝う演奏会を
成城学園出身でもある僕の指揮で行った。大変感慨が深い。
何故ならば、ハイドンの名作「四季」日本語訳は、少しづつ成城合唱団の中心
人物だった河津佑光さん始め何人かの往年のドイツ語の真の名人たちが、
手間暇かけて作ったものなのだ。なるべくドイツ語に近い音を選び、
歌いやすいものを選んで、いままでも何度も演奏会にかけて来ているのだ。
翻訳に決定版は在り得ないが、これはかなり良い!
合唱は当然だが、三人のソロの歌手達の日本語もお客さんに解りやすかったと思う。
ハイドンにはもうひとつ有名な、天地創造もあるが、あちらは四季より
キリスト教の世界が強い。
四季には、春の喜び、蛙、虫、鳥、鶏、犬、羊、雨、嵐、光、暗闇などが、、
そしてだらっとするような夏、夏のいつもより早い朝の太陽と空気も、
収穫の秋、狩りの音楽、酒を飲む民衆、暖炉を囲む家族、バグパイプ、糸紡ぎ車、
凍えて道を失う冬の山道の苦しみの中、遠くに見える象徴的な救いの世界、
特定の宗教を超えた神の世界が音楽になっているのだ。
ひょっとすると・・・・21世紀の都会の子供達には全てが・・想像=バーチャル
になっているのかもしれない17世紀の人々が住んだ現実だった環境総てが
目の当たりに見えるようで素晴らしい。
(成城合唱団の古株の名物男は舞台上で本当にぶっ倒れ、人生の最後は
誰にとっても遠いものでないこと、現実であること、絵空事ではないことを
表現したようだ、ハハハ)
そう。楽譜と戦う事は、血を流す戦争と紙一重!
舞台上で希望し、絶望することは、きっと音楽で生きる者、音楽を愛して
しまった者にはリアルな現実そのものだ。


新日フィルも僕が監督をやっていた30年前とは180度方向が違い、変革期にある。
アンサンブルには何か自信が感じられず、積極性が日本一だったオーケストラとは
思えなかった。
しかし、例えば、今回未完成だった合唱団からの日本語訳を真夜中まで夜なべ仕事で、
拡大し、改善し、印刷しなおした事務の青年もいたのだ。俺とだけど。
彼は練習で「時間は19時までですから」と何度も繰り返したので、切れそうに
なったクソジジイ道義の「え?そんなあー今日は1時間延長だろ?」という冗談が
逆効果になり、
「19時までです!」
と5回以上繰り返すド真面目人間だったけれどね。
こういう人は僕の時代には存在しなかった。ふふふ!何だかなあ!


真面目...180度・・・そういえば・・・今夏に成城合唱団と学園の
ミュージックホールで僕は嗄れ易い喉と戦いながら練習をしていたが、休憩の時、
ふと顔を上げると小澤征爾さんが目の前にいた。
「??ん、なんですか」と言ったら、隣で征爾さんの学生時代からの小さな合唱団
「城の音」の練習をしているという。
「元気か?」と問われ「征爾さんよりはね,ハイ」と言ったら周りの空気が凍った。
その後僕は、征爾さんがいまでも仲間と歌を歌っているのかが不思議なので
城の音の練習を見学していたら係に
「道義先生、休憩終わりました練習始めます、戻ってください」と連れ戻された。
その際征爾さんが
「おまえ!まじめにやれよ!!」と言った。
俺は心底真面目なんだが・・・。





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