新日本フィル #568 ジェイド<サントリーホール・シリーズ>

2017.01.26
東京都 : サントリーホール 大ホール
午後 7時開演

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オール武満徹プログラム

シャンソン「聞かせてよ愛の言葉を」(蓄音機での再生)
死んだ男の残したものは†
2つのレント(抜粋)‡
リタニ - マイケル・ヴァイナーの追憶に -‡
弦楽のためのレクイエム
- 映画「狂った果実」のお話 -
グリーン
カトレーン(オ-ケストラ版)‡*
鳥は星形の庭に降りる
訓練と休息の音楽 −『ホゼー・トレス』より−(3つの映画音楽)
ワルツ −『他人の顔』より−(3つの映画音楽)

井上 道義[指揮・お話]
調整中[歌]†
木村かをり[Pf]‡
崔 文洙[Vn](新日本フィル ソロ・コンサートマスター)*
重松 希巳江[Cl](新日本フィル 首席クラリネット奏者)*
富岡 廉太郎[Vc]*
新日本フィルハーモニー交響楽団

チケット: S席:8,000円 A席:7,000円 B席:5,500円 C席:4,500円 P席:4,000円
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス Tel.03-5610-3815

【道義より】

武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
また僕は長い間、指揮者として、作品、作品の書き手と、このコンサートように関係
してきたことに気が付いた一日でもあった。
過去への旅、過去の生者との対話、反論が出来ない人との愛情の一方通行。
そして今回は奥様と娘さんに全部、(細かくは書かないが)素直に喜んでいただいたことも、
僕はほっとさせ、これまでのやり方に確信を持てた。
このような態度と方法で全ての作曲家と関係して良かったのだと・・・・奥さんや娘はいなくても、
あらゆる残された情報を調べて。
真実というのは生きている人でも、「すべて」は分からない。多分作曲家本人でも判らない
その真実をあからさまにしようと
、僕という多少曇った鏡の眼を通して、愛をもって
なんとなく常識と言われていることに問いかけてきたから。

蓄音機は何という純粋な音だろうか!それは真実!しかし武満徹はその感動から音楽の道を決意したが、
他の友達はそんなことはなかった。それも真実。

新日本フィルは小澤征爾さんとの関係から武満は以前沢山演奏していた。その時代の人はもう居ない・・・。
しかし彼らは、実に素直に、僕のつたない棒(殆ど持たないけど)に協力してくれた。僕も必死。
指揮者の立ち位置はあのような曲ではバランスを取るには過酷な環境。
一か所から彼の音楽の特徴である回遊式庭園の庭を想像するようなもの。
カトレーンの4人のソリストも手探りで互いに耳を傾け、武満氏の夢の庭に何が見え、聴こえるか
必死に思いをはせる。5連音符、3連符の多用、五や四という数字から導き出される音楽の坩堝で
奏者全員目くるめく3日間だった。
定期音楽会がこのような形であるのもたまには良いだろう。
喉が擦り切れ腫れまくったが構わない。
大竹しのぶさん、本物の俳優の歌、数少ない日本の本当に歌える俳優!!ありがとう


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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