第43回九州公演 日本フィル in kyusyu 2018 宮崎公演

2018.02.21
メディキット県民文化センター 大ホール
午後 7時開演(午後 6時15分開場)

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~オール・ベートーヴェン・プログラム~
《コリオラン》序曲
ピアノ協奏曲第3番/反田恭平[Pf]
交響曲第7番

日本フィルハーモニー交響楽団

※開場時にウェルカム・コンサートを行います。(ロビーにて)
※開演10分前から井上道義さんによるプレトークを行います。

チケット: S席:6,500円(指定席) A席:6,000円(指定席) B席:5,000円(指定席) F席:4,000円(自由席) 学生席:2,000円(自由席)
演奏会お問い合わせ先: 日本フィル宮崎公演実行委員会:0985-69-6353、090-6703-9818

【道義より】

ツアー終わった!まだ時間できない、今日中に書く。

書いている。長くなる・・・・!

今回日本フィルとのツアーを受ける気持ちになれたのには、いくつかの理由がある。
本来、こういうツアーはそのオーケストラと強い関係を持つ指揮者がやるべきで、
実は私はそう日フィルと関係が深いわけ・・・ではなかった。
今や、「そんな事どうでも良い」と言われかねないが、私は新日本フィルの「側」だと
言っても良い「経歴」を持っている。5年間新日の音楽監督をした程だし。テレビ番組
では山本直純氏と、「オーケストラがやってきた」をテレビマンユニオンの萩元晴彦
さんや大原れい子さん演出で、沢山出演したし、多くの町へ出かけたものだった。
その後も関係は深く、マーラーの全曲シリーズを始め、多くの「コンサートオペラ」
の草分けとして、(東フィルも含め他のオーケストラいや、世界中のオーケストラが
まだ、やっていない時代に演奏会形式ではないオペラを交響楽団の定期演奏会に、
演技照明化粧衣装付き、で演出と指揮をやったり、文字通り新しい冒険を重ねていた。
その上1993年シカゴ交響楽団からラファエルクーベリックの代わりにマーラーの
9番を半年先に振ってくれとの打診があったとき、日本フィルとの予定された公演と
重っていたので、シカゴに行かせてくれと頼んだが、当時の日本フィル楽団長には
激しい剣幕で変更を拒否された関係だったことさえある。
私自身は、マーラー指揮の巨匠クーベリックに頼まれたも同然で人類最高の音楽作品を
当時最高潮だったシカゴ交響楽団には殺されても行くというのが結論でしたから。
運悪く、47才当時、道義の精神状態は多くの私的な問題とアイデンティティ
ーコンフリクトで完全混乱状態。事件収集には多くの人々のお世話になった事を
くっきり覚えている。とは言え幾年月、時は流れ私も九州旅行は、その後2回
指揮を取ってはいたが。
でも2014年に咽頭癌で死にそうになった後体調は戻ったとはいえ、すでに渡邊暁雄
さんが亡くなった年もオーバーし、わが師斉藤秀雄先生が亡くなった年齢にも直ぐだ!
2週間の寒い季節の九州は便利になったとはいえなかなか大ごと。ある街では一流と
信じて泊り演奏が帰ってから部屋で食べようとヘトヘトで帰り着いたのに
「20時で終わりです、レストランも9時半で終わりです」と鉄槌を落とされたこと
もあるのだから。
その上、マーラーの壮年時代の作品5番をやってくれとの意見が強いというので、
相当思案したものだった。でも、その渡邊氏が振った初回の日本フィル九州ツアーを
42年前に振ったのも私、さかのぼれば、日本デビューも日フィルだったという、
つまんない事とは言い切れない関係を、もう少し止揚させなければ、男がすたると
感じてしまったからなのだ。こういうことは世の中では日本だけではなく起こる
ことでこっちの仲間であれば、あっちと仲良くするな。...してもいいけれど、
本気はこっちだろ?というような感覚。京都と大阪、又は北と南・・・みたいな
人の心の重心の在り方が世界中に存在する。神は一つとか。1番とか。金とか。
そのようなもの・・・「捧げる心を演技する」人間の姿を唾棄し続けてきた私に
しても、長くショスタコーヴィッチとの強い愛情関係?からもう一回グスタフの
壮年期の身体に身体的にも感情移入する事が出来るか?なんか異質な感触が・・・。
実は・・・・これを確かめたく、このことが一番の深い意味でのチャレンジだった。
その身体であるところのオーケストラは、別の指揮者によって激しく色付けされ
(汚され?)ているのだから、練習は互いに相当不快なものだった(に違いない)。
こちらには「なんて下手くそで、楽譜も真面に見ない奴ら!普通にやれよ」と映り、
多分あちらには「やめてくれ、そんなに引っ掻き回さないでよ!何がしたいのだ?」
と思われながらの練習...こちらも油断していた超短い練習時間割はまるで〇✖状態。
しかし、それはそれ。長いツアーの間に互いのすべては・・・・暴かれ、
その中の自然さと・・・・人徳のみが、自ずと総てを・・・・・高みに登ることを
いざなう、音楽家の在るべく姿になっていったと思う。
多分こういう風に物事を見るというのが、老いるという事の逆の良さかも知れない。

でも俺、老いてないぞ!
山根君は楽しく、夢があり才能は広がりを見せ、俺と同じ背の高さだけは西郷隆盛。
反田君は僕のあの頃の様に素直になれないところが、もうめちゃくちゃ好きだ。
大丈夫だよ俺。ソッチ系じゃないから。


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