どりーむコンサートVol.107　シェエラザード　～千夜一夜物語～

今日のコンサートは4年半前に咽頭がんになって入院したためキャンセルに
なってしまったプログラムそのままのリバイバルいえいえサバイバルプか？
revival とは復活で、キリストは3日後によみがえったわけだが、僕は死んだわけではない。
お客さんがとっても沢山で、横山君のおかげかもしれないけれど、実はシエラザード姫
のおかげだと思っている。世の中は、そうやすやすと、ゆたかな太陽でいっぱいな日曜を
容易に我々にもたらすわけではない。今日は主の恵み晴れやか！
秋の日は驚くほど早く落ちる・・・・・・・・。

東響とは、付かず離れず時折コンサートをやるが、まあほんとに昔から忙しいオケ、
なんと言ったら良いのか・・・厳しい浮世に漂う音楽家たち・・・これはコンマスの
グレブニキチンのゲネプロ後での会話の中の言葉。今回はソロを受け持った彼とも、
つかず離れずだ。
（もう一人のコンマス水谷さんは今日、可愛い息子連れで観客席だった！）
グレブが1993年に札幌交響楽団のコンマスとしてのロシアから来て初めての演奏会の
指揮は僕だった。
以前東響の楽団長だった金山茂人氏には、悪戯をこっぴどく怒られたこともあったし、
桂冠指揮者の秋山さんは桐朋時代の僕の先生でもあった【悪戯の伝統は彼から発生した】し、
ウベールスダーンは同じイタリアの指揮者コンクール優勝という（ムティーもだ）出発点を
同じくしている関係だ。恐ろしい。この浮世のシガラミ！
楽員さんはいつの間にか全員知らない？人という感じ。
しかし彼らの待遇はそんな50年前から変わらない厳しい世界。しかし今、これからも
ミューザ川崎という素晴らしいホームグラウンドで、千夜一夜、シエラザード姫の
ように歌い、語り続けていくだろう。ジョナサン頑張っている。
この国では！お客様は王様というコンセプトがありますが、これからもコンビニでの
それとは違う、真の王の役を演じてください。今日のように暖かく。ありがとう。