ラ・フォル・ジュルネ・オ・シャポン2019 [公演番号:342]

2019.05.05
東京国際フォーラム ホールC:マルコ・ポーロ(1,492席)
午後12時開演

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「Carnets de voyage ボヤージュ旅から生まれた音楽(ものがたり)」

矢代秋雄:交響曲

新日本フィルハーモニー交響楽団

チケット: S¥3,000 A¥2,500 3歳以上入場可

【道義より】

恐怖の子供の日が終わった!
超難曲交響曲!若い矢代秋雄がジジイにならずに亡くなって数十年後!
18歳だった頃、僕のピアノの先生だった山岡優子の鎌倉の自宅で、ベートーベンの
ピアノコンチェルト4番の伴奏をしてくださり、大いに力づけていただいた矢代
さんへ、ジジイになってから恩返しが出来たと思えた演奏だった。
さすがに今や誰も知らない(失礼!矢代若葉さん!)なので、切符は最後の最後まで
はけなかったが、新日フィルの皆と、トッパンホールの西巻氏には「歴史に残る名演」、
黒田珠世(ムジカーザ)には「物凄く良い曲!知らなかった‥でも終楽章は少し
若書きかな・・と思っていたらコーダでは感激して体が震えた!」と言わせた。
確かに、もっと、もっと演奏されるべき曲・・・・でも、本当に難しいのだ。
演奏技術的にも、指揮の技術的にも感覚的にも。何より複雑に作ることに
チャレンジした28歳だった作曲家のその時代の正攻法な音楽語法を噛み砕いて、
お客さんに届けることは・・・・。結果的には全くうまく行かなかったゲネプロが、
本番に強い集中力を生んだのかも。
こういう作品を「祭り」に入れることが、ラフォルジュルネの真骨頂。温泉の冷や水。
そして、演奏家の姿勢が真の意味で正しければ、初めて聞く曲であろうと、
難しい曲であろうと、人の心を強くつかむことを証明した。
主役のようなティンパニー、打楽器奏者たち、気が狂わんばかりの弦楽器奏者たち、
きっとホッとしてやっと今晩は黄金週間になっただろう。
新日というオケの合言葉はチャレンジだ。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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