新日本フィル すみだクラシックへの扉 第7回

2022.05.14
すみだトリフォニーホール 大ホール
午後 2時開演

サン=サーンス:糸杉と月桂樹 op.156より「月桂樹」
Saint-Saëns: Lauriers from Cypres et lauriers, op. 156
新実徳英:和太鼓とオルガンとオーケストラのための「風神・雷神」/林英哲[和太鼓], 石丸由佳[Org]
Tokuhide Niimi:Fūjin-Raijin for taiko, organ and orchestra
ファリャ:バレエ音楽『三角帽子』
Falla: "El sombrero de tres picos (The Three-Cornered Hat)"
ラヴェル:ボレロ
Ravel: Boléro

新日本フィルハーモニー管弦楽団

チケット: 一般:S席1回券4,500円 A席1回券2,000円 シルバー(65歳以上):S席1回券3,500円 学生:S席1回券2,000円 A席1回券1,000円 ※墨田区在住・勤、賛助会員割引あり
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス TEL.03-5610-3815

【道義より】

きのうと今日の、「扉シリーズ」で新日は、50周年記念婚コンサート記念並びに
林英哲音楽生活50年記念、並びにトリフォニーホール開館25周年記念、
(並びに道義じいさん指揮者人生一念発起記念60周年)で、新実徳英さんに
専務だった森千二さんが開館を記念して委嘱した作品「風神雷神」が中心。
当時はすべての鍵盤楽器を一手に担当していた鈴木隆太君(数少ない僕の弟子で
早逝した)のオルガンであった。だからそれぞれの思いが詰まっていた。


一曲目はさわやかな月桂樹というサンサーンスの作品で、露払い。
英哲さんは25歳だった僕が今もだが欲張りで進む道に迷った時、小澤さんが
「教えてやるから」と言ってくれたタングルウッドに行って遭遇したひと。
彼当時はたち。今も一途な人。彼は「太鼓道」(当時は「童」)を一心に進んでいた。
俺のほうは何にも教えない征爾さんに「話が違う!」と大喧嘩したりしていた。
それまで成城学園桐朋学園と常に近かった先輩後輩関係が微妙なものに
なってしまった時でもあった。


今日の風神オルガンは昔だったら世界中有り得なかった脚出しの女性の奏者。でも、
石丸さんの若さか、女道成寺の化けた蛇のようなオドロオドロしい風神、天空を舞う
雷神の上にへばりついてなかなかでした!今日一番喜んだのは作曲者かな。
後半は赤と黒の影の強いスペインの世界...今は彼の地でもすたれつつあるシェスタの
気怠さも。1日目は「出待ち」していたオタクファンが「千葉県少年少女オケの方が
体中本気で・・・」と忖度無しの一言もあったが、2日目の今日は新日は俺の知った
シンニチに化けてくれた。飛ぶアヒルも落とす勢いのカーテンコールのライブ配信も
有り、2日前に亡くなった名物コントラバス安保君も後押し、ザラついたテラコッタ
カラーの音楽が時空を超えた。


締めは僕が40歳の時、ミゼラブルな演奏となったため一晩でこのオケの音楽監督を
辞めることにした、いわくつきのラベルの「ボレロ」は今日また想像と希望の音を
刻んで終わった。

終演後楽屋で理事長の宮内義彦さんが「私より一回りぐらい若いのになぜ引退とか」
と疑義を示された。もっともだと思う。でも、決めた事、14歳の時に決めていた事。
人生、始める自由はないが、終えることは自由と思うのだ。自由こそ最も貴重。

シンニチ50年史を見て驚いた。征爾さん当然600回あまり振っていたが俺も400回
以上振っていた!!              自覚がなかった・・・・。


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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