N響 第1968回定期公演 Aプログラム

2022.11.13
NHKホール
午後 2時開演(午後 1時開場)

伊福部 昭 : シンフォニア・タプカーラ
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第10番 ホ短調 Op.93

NHK交響楽団

【道義より】

何故か、カラヤンは10番に良い録音を残しているが、今日の演奏は、負けてない。
ショスタコヴィッチと友達になって幾年月・・・道義、開拓だけで逝ってしまわ
ないで良かったかも、と思う演奏が残せた。映像と録音にも。
似たような感触は伊福部さん作品の中で、余り彼の中心とは言えない部分を
占めていた「シンフォニア」もNHKホールの定期演奏会でみんながウキウキ体を
動かせる演奏になった。ふふふ
定期会員は俺みたいにジジイが多くて、そういうのは好きでない人達が多いから、
実際は体動かせていなかったようだが・・・。小学生らしい男の子が一人で聴きに
来ていて盛んに一緒に暴れて...(彼としてはきっと相当抑えていただろうが)いた
と聞いて、日本もN響も終わってないと思った。
放送(12月18日)録画があった昨日は、ジジイも水先案内人と言うより、最前線の
兵士ごとく命を懸けて挑んだが、今日は楽員さんも開放感からか、現実の戦争には
大反対の老兵士は相応のエネルギーでこの名曲が本来の姿をとって刻まれていく
時をちょっとだけ客観的に共有できたと感じた。
どんなお客さんにでもこれは伝わったはずだ。


僕が最も誇りとした一瞬はマスク越しの心からのブラヴォーの嵐が続く流れを生んだ
曲の終わりでのブラヴォーの一声だった。
僕の長い人生ではしょうもない目立ちたいだけのブラヴォー
良い声を聞かせたいブラヴォー、
師匠のためのそれ、
5万円払ったから元を取りたいそれ、
終わりを俺は知っているぜのそれ、
ひどい演奏への悪意あるそれ、
等々聞いてきたが‥・・今日のあれは違った。
 
 
これでやっと自作オペラの練習に打ち込める。ブ~~~!を恐れずに。トホホ

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