東響 第131回新潟定期演奏会

何とか終えられて、すぐに東京の病院に入院、病室からこんにちわ。
腎臓（さっきまで膵臓って誤植してたなぜかわからん）の数値が悪いし、結石も流れなくて、痛み止めで切り抜けたが、それさえ
腎臓に良くないのでね。倦怠感、だるさ、とんでもないレベルで・・・・
申し訳なかったがゲネプロは全く不可能で、本番中２度手がだらりと落ちて気絶
するのかと思ったが、深呼吸でなんとか持った。わかる人にはわかっただろうけど。


演奏内容は細かく言えば改善されたところも、あったがアンサンブルを統率する
エネルギーに限界があった俺を、支えようとしてそれが裏目に出るとかもあり
興味深かった。

お客さんのブログに「なんだかわけわからん！切り貼り的だし、え？終わり？」とかいう
人が居て読んで微笑んだ。
この曲の出来立ての頃、何度もこういう意見が聞こえたが、同じ人間が手のひら返した
ように、「感動的」とか言ったり、「こんないい曲だったっけ？」と、言う人が多いから。

沢山のすばらしい作曲家も、同じような経験をしたのだろうと思う。降福からの道を見て
欲しかったなあ・・・・こういう所が芸術の宿命で、人と人との第一印象の相性と
同じよう起こりえること。
新潟では隠して書いた「ハッピーバースデイ」テーマのことをネタバレさせてから
演奏させてもらった。音型や、音高、聞こえない叫び、とかの意味とかが分かると
腑に落ちるのだろう。そういう意味で指揮者井上が書いた作品でもあったし。


病院内でも科が違うと互いに専門外ですという風が吹く。オーケストラ音楽はそんな世界
のなか、いつも本番２時間だけは皆一つの世界を目指す。練習で,色んなそっぽ向きが
起こっていても・・・・そこが好きな世界だ。　僕は練習の前のあの音の環境が好きで
なんとなく座っていることが多いのに、今回はもう全然その気にも成れない体調だった。
隊長失格。