服部百音 井上道義指揮 Storia Special Orchestra『Storia Ⅲ』

2023.12.12

午後 6時30分開演(午後 5時30分開場)

231212.jpg

ペルト:「タブラ・ラサ」
バーンスタイン:「セレナード」 他

服部百音[Vn]
管弦楽 Storia Special Orchestra

【道義より】

12月12日。雨のち晴れ。
プログラムと練習スケジュールは、2人(モネ、道義)共に重病で入院中に決めるという、
何か現実感のない作業だったのを思い出す。運営をつかさどってくれた方達も雲を掴むよう
なモネの理想から出た「語る演奏」を補完する道義のアイディア、それぞれの曲の照明や
並び方のセッティングなどをよく実現してくれた。感謝。
そしていわゆる「寄せ集め」とは言えない名奏者ばかりの弦と打楽器、ピアノ、ハープの
オーケストラに観客の拍手は惜しみなかった。
観客の正直な反応エネルギーを普段より強く感じた。領土を掴むためのエネルギーではなく、
雲を掴もうとするエネルギー。これこそ人間の証!平和の象徴!


勿論途中のモネファンの小泉純一郎さんの飾らない話し方、多少繰り返しの多い
「感激した!」にはモネが果敢に割り込み、道義もプラトンのシンポジオンにインスピ
レーションを得たバーンスタインの「セレナーデ」への布石としての「意味ある対話」
作品に入るための鍵、すなわちエロスについての対話を試み、観客の方々もが参加して
くれた、と思う。
このままでは夭折しそうなモネの身体だが、気力は横溢!音量、音色、暗譜も揺ぎ無い。
ポーランド作曲家キラールの祝典的な「オラヴァ」、では爆発。
コンサートホールでしか得られない一期一会の「時」の音楽を刻むペルトの
「タブラ・ラサ」、もコンマスの戸原直君のすっきりした音色と佇まい、と共に
描き切った。


休憩の後、(モネ抜きで)生きている間は苦難と狂喜の中であったらしいヒューゴ・
ヴォルフの短くもすっきりとした「イタリアンセレナーデ」そして、ユダヤ民族である
ことをを意識しにくいアメリカに生まれたにもかかわらず、天才でありながら自分の
生きたかった方向ではなかった大成功に満ちた「作曲家」バーンスタインの愛についての
音楽「セレナーデ」を、自由自在に弾ききり、腰痛でやっとさっとこ指揮をしている
道義も、メンバーも彼女に称賛を惜しまなかった。   忘れられない夜となった

91VgvCQM9tL._AC_SX679_.jpg

ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

25_1115_01.jpg

ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」

井上道義(指揮) NHK交響楽団 アレクセイ・ティホミーロフ(バス) オルフェイ...

71it4L41Q0L._AC_SL1500_.jpg

ザ・ラスト・モーツァルト

井上道義(指揮) 仲道郁代(ピアノ/ヤマハコンサートグランドピアノCFX) アン...

000000001768_c24KLy6.jpg

矢代秋雄:交響曲、伊福部昭:日本狂詩曲 井上道義&群響

未来への希望あふれる邦人作品 井上道義(指揮) 群馬交響楽団 矢代秋雄:交響曲 ...

61a475NzFzL._AC_SL1417_.jpg

ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番

井上道義(指揮) 読売日本交響楽団 ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 ...