大阪音楽大学創立100周年記念吹奏楽特別演奏会
大阪音楽大学 第47回吹奏楽演奏会

2016.03.06
大阪府 : フェスティバルホール
午後 3時開演(午後 2時開場)

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高 昌帥 : 吹奏楽のための協奏曲<創立100周年記念委嘱作品>
大栗 裕 : 吹奏楽のための大阪俗謡による幻想曲
D.ショスタコーヴィチ=伊藤康英 : 交響曲 第5番 ニ短調 Op.47

大阪音楽大学吹奏楽団

チケット: A席:5000円 B席:3000円 高校生以下:1000円
演奏会お問い合わせ先: 大阪音楽大学 コンサート・センター TEL:06-6334-2242 FAX:06-6334-2164

【道義より】

随分と前に頼まれて、チョコザイナ~~、みたいな気持ちでいた「100周年記念」のコンサートがこんなにハードなものになるとは、「安請け合い」はするもんではないということの典型だ!
もっとも今考えると、やる気になったのは、頼みに来た時の本田さんと言う副理事長の顔に何か真実なものがあったからかもしれない。結果に彼は、ウルウルするほど喜んでくれたのだけど。
曲目は僕の嫌いなショスタコーヴィッチの第5番、それに大阪俗謡の幻想曲、というところまでは決まっていた。どちらも世界的に超有名なタコと、大阪で超有名な大栗さんの曲、それをそのうえ何処まで行ってもまがい物風で嫌いな吹奏楽でやるという、これ以上ないほど自虐マゾヒスティックなプログラム。大阪の音楽会の活性化のため身を粉にして!という若いジジイの意気込み。
でもそのうえ新曲が用意されるとは聞いていて、当然ファンファーレぐらいかと思っていたら何と25分もかかるシンフォニーまがいな作品が出てきた。曲順を変えねばならなかったこの曲については後述する。
大阪俗謡は大阪なんだから!100周年なんだから!と言ってオケのみんなに暗譜してもらっての演奏。最後には立奏。多少それこそ俗っぽい神事の音楽とお祭りのお囃子を充分表現したつもり。
ゆったりと民衆の持つエネルギーを大阪音楽大学の若い学生さん達の現在形を借りて楽しんだ。

ショスタコーヴィチは吹奏楽でやれるだけのことはやった。
「忍耐の3楽章」があの曲の中心だが、沢山の練習の成果が出て1音1音熱く鈍い光を放ち、4楽章でそれぞれの人間の希望を信じるようにじわじわと上昇していった。アンコールはありきたりだったかもしれないが祝典序曲で大阪の音楽の過去と未来を確実に謳いあげた。文字通り「フェスティバル」ホール。

ところで高さんの作品だが、饒舌なファンファーレに始まり、ロシアのスクリアビンから、朝鮮半島系の歌。又はひょっとこ踊りみたいなものまで、少ない材料で精緻に書かれていて、形は見えて(聴こえて)来るのだが,、,結局何をお客さんに届けたらいいのか、どうしても不可解であった。
何しろ難しくて必死にさせられたのだが。何と言ったらよいだろう、すばらしく出来の良い試験問題のような感触。吹奏楽の異常な音圧(僕が嫌いな原因の一つ)がこれでもかと書き込まれているうえ、オーケストラでは殆ど使われないアルトクラリネット、コントラバスクラリネットやら、ユーフォニアムやら、バスサックス、バリトンサックス、等にもソロが与えられているし、小さい音符で有り得ないほど辛いスコアリーディング。癌になった後なぜか逆に忙しく腕が痛い僕には(もう死にそうだからやれるだけ早くやれみたいな感じかな)、高さんのあの作品はプレストの5拍子は手と脳で振り切ることが出来ない
・・・誰も出来んぞアレは・・・でも、やるとなったんだから頑張りましたが。
大学の指揮の小野川先生の助けを得てやっと終わったのが今の俺の真実。あの作品はお客さんの半分を占めていた中学生高校生には何かゲーム感覚?で共感することがあったのだろうか?

でも何といってもやる気ある学生さんとの、共演は吸血鬼ミチヨシにとっても良い思い出だった。




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